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56歳、アフリカツインと富士山へ

 

🌟56歳、アフリカツインと富士山へ

長年、ずっと思っていたことがありました。

「いつか、バイクで富士山へ行ってみたい」

でも、“いつか”という言葉は不思議なもので、気がつくと何年も過ぎていきます。

仕事が忙しい。
家族の予定もある。
体力も若い頃ほどではない。

理由はいくらでも作れるんですよね。

だから今回は、思い切って決めました。

「行けるうちに行こう」と。


🌟福岡から富士山へ。走行距離1500kmの旅

2026年3月20日。

朝9時、福岡の自宅を出発しました。
相棒は、ホンダ・アフリカツイン1100cc。

行き先は、日本一の山です。

初日は中国道をひたすら東へ。
祝日でしたが、意外と道は空いていて、気持ちよく走れました。

名古屋では、旧友の永富くんが営む店「Onju(オンジュ)」へ。

夜は商店街で名古屋飯。
どて焼き、ホルモン煮込み、味噌おでん――。

驚いたのは、「全部茶色い」ということでした。

「名古屋って、本当に味噌なんだな…」

そんなことを思いながら、ホッピーを飲み、焼酎を飲み、気がつけばかなり良い気分になっていました。


🌟120km区間の恐怖

2日目、新東名高速へ。

120km区間という、日本でもかなり速い道路です。

アフリカツインは余裕でした。
むしろ、「もっと走れそうだな」と思うくらい。

でも、その時でした。

長いトンネルに入った瞬間、急に平衡感覚がおかしくなったんです。

「あれ……やばい」

バイクが倒れそうになる感覚。

ほんの一瞬ですが、本気で怖かった。

後から調べると、どうやらオフロード向けの「グラベルモード」が影響していた可能性がありました。

便利な機能でも、使い方を間違えると危険になる。

これはAIも同じかもしれません。


🌟そして、富士山

静岡に入り、富士山本宮浅間大社へ。

そこから富士五湖を巡りました。

本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖――。

どこから見ても富士山は美しく、
そして驚くほど大きかった。

特に感動したのは、本栖湖。

「ああ、これが旧五千円の景色か」

テレビや写真で何度も見てきたはずなのに、実物はまるで違いました。

空気の透明感。
静けさ。
圧倒的な存在感。

ただ立って眺めているだけなのに、不思議と心が整っていくんです。

 


🌟焼肉と、フランス人

夜は焼肉屋へ。

完全に注文しすぎました。

「これは食べきれんな……」

すると隣に、外国人の一人旅らしき男性が座っていました。

思い切って声をかけてみると、フランス人。

結局、余った肉を一緒に食べることになりました。

56歳になって、富士山の近くで、フランス人と焼肉を分け合う。

人生、何が起きるか分かりません。


🌟逆さ富士と、朝日

最終日の早朝。

山中湖で見た「逆さ富士」は、本当に見事でした。

風が止まり、湖面が静まり返る。

そこに、朝日を浴びた富士山が映る。

あの景色は、多分ずっと忘れないと思います。


🌟“いつか”は、自分で決めないと来ない

今回、改めて思いました。

やりたいことは、元気なうちにやった方がいい。

「そのうち」
「落ち着いたら」
「時間ができたら」

そう思っていると、気づけば何年も経ってしまう。

もちろん、無理をする必要はありません。

でも、“本当にやりたいこと”は、少しだけ勇気を出して動いてみる。

すると人生って、急に面白くなるんですよね。

56歳になっても、まだ知らない景色がある。

それが、ちょっと嬉しかった。

またいつか、アフリカツインと旅に出ようと思います。

tounai

 

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